SCPJ(学協会著作権ポリシーデータベース) は、国内の学協会が刊行する学会誌等に掲載された学術成果の再利用に関する方針を収集・公開するデータベースです。
著者(研究者)や研究機関のリポジトリ担当者からも適切に学術成果を発信できるよう支援することで、学協会の運営方針に沿った範囲で成果物の発見性や利活用を促進することを目的としています。
SCPJデータベースの維持と拡充のため、OA方針を決定、または、更新された場合は以下の「ジャーナルの登録・修正フォーム」よりお知らせください。
なお、学協会自体の情報の登録・修正は、「学会情報の登録・修正フォーム」からお知らせください。
軽微な更新については、「連絡先」のメールアドレスからも受け付けております。
OA方針を決定されましたら、是非、以下のフォームよりお知らせください。入力項目の詳細は、SCPJ著作権ポリシー提供ガイドライン(PDF)をご参照願います。
- ジャーナルの登録・修正フォーム
※【質問項目数】ジャーナルタイトルやISSNなどの基本情報:14問、出版社版(Version of Record):最大14問、著者最終稿(Accepted Manuscript):最大14問、プレプリント(Submitted Manuscript):最大7問
※【参考資料】ジャーナルの登録・修正フォーム全質問項目(PDF) - 学会情報の登録・修正フォーム
著作権公開ポリシー策定・公開ガイドライン
JPCOARでは、学協会の皆様の著作権ポリシー策定の補助資料としてご活用いただけるよう、「著作権ポリシー策定・公開ガイドライン」を作成しています。
- 概要
「著作権ポリシー策定・公開ガイドライン」は、著作権ポリシーの概念について説明し、策定時の注意事項を示した「ガイドライン本文」と、著作権ポリシーに必要な事項を条文として示した「著作権ポリシー雛型」により構成されます。
本ガイドライン及び雛型は、リーガルチェックを受けた上で公開しています。また、本ガイドラインの付録となる「著作権ポリシー雛型」は、下記の文献について許諾を得たうえで一部内容を改変したものとなります。
・日高真子. 国内学術雑誌における著作権の取り扱い調査 著作権規定のひな型と 『情報管理』 誌におけるケーススタディ. 情報管理, 2010, 53.1: 19-28. https://doi.org/10.1241/johokanri.53.19 - ガイドラインのポイント
本ガイドラインでは、今日の学術流通の情勢を踏まえ、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに言及し、雛型でもライセンス設定に関する条項を設けております。
また、事実のみを記録したデータ自体は著作物に該当しませんが、「論文の根拠データ」は研究データ群から著者がデータを選択・編集したものであり、選択・編集によって著作物性が認められる場合もあることから、本ガイドライン雛型の第2条1項において、「論文の根拠データ」についても著作物の一部として記載しています。
研究機関からの情報発信のために
研究機関からの情報発信が重視される中で、大学や研究機関で生み出される学術成果も社会に還元すべき重要な情報と考えられています。
近年では、これらの成果を保存・公開する仕組みとして「機関リポジトリ」が国内外で整備され、国内でもすでに多くの大学等で運用が進んでいます。
一方で、学術論文は刊行の際に学協会へ著作権が帰属することが一般的であるため、各機関がリポジトリに登録しようとする際には、学協会に公開の可否を確認する必要が生じます。
公的資金による学術論文等の即時オープンアクセスが求められるようになり、学協会にとっても繰り返し同様の照会を受ける負担が生じかねません。
そこで、各学協会にあらかじめオープンアクセスに関する方針(機関リポジトリでの会誌掲載論文の取り扱いなど)を示していただき、それを全国的に共有する取り組みとして整備されたのが 「学協会著作権ポリシーデータベース」(SCPJ : Society Copyright Policies in Japan) です。
同様の取り組みは海外でも進められており、たとえば英国のJISC(Joint Information Systems Committee)が運営するOpen Policy Finder は、国際的に活用されている著作権ポリシーデータベースの一例です。
学会誌をリポジトリで公開することについては、これまでにさまざまなご懸念が示されてきましたが、同時に次のような利点も多く指摘されています。
- 学会誌の可視性の向上
- 論文の被引用数の増加
- 研究成果の社会への還元
- メタデータの充実による学術情報流通の活性化
- 公的助成金に関わる要件への対応
- 長期的な保存の確保
この調査を通じて方針を明示していただくことは、研究者・図書館・学協会の三者にとって有益であり、学術成果の信頼性と可視性を高めるための大切な一歩となります。
学協会様へのお願い
趣旨をご理解の上、是非、貴団体のOA方針をご検討いただけますと幸いです。学協会様のご希望に合わせて、OA方針をご検討される上での必要な情報をご提供いたします。ご検討の際には、「論文の著作権」のページもご覧ください。
