SCPJプロジェクトとは
「オープンアクセスとセルフ・アーカイビングに関する著作権マネジメント・プロジェクト」(通称 SCPJプロジェクト)は、国立情報学研究所平成22~24年度CSI委託事業(領域3)により開始しました。発足当時は筑波大学などの機関(※注)によって運営してきましたが、2020年3月、オープンアクセスのインフラ整備を掲げるJPCOARが運営を引き継ぎ、現在に至ります。
(※注)
・主担当機関:筑波大学
・連携機関:千葉大学/東京工業大学/神戸大学
目的
学術雑誌に掲載された論文を機関リポジトリに登録する活動を促進することを目的としています。
活動概要
学協会のオープンアクセスに関する方針(OA方針)について調査し、調査結果に基づき、「学協会著作権ポリシーデータベース」(SCPJデータベース)を作成、Googleスプレッドシートで公開しています。
登録情報は学協会からの申し出に基づき更新しています。
活動の背景
機関リポジトリとは研究機関の研究成果としての知的生産物を収集・公開・保存するインターネット上に設けられた保存書庫で、学術雑誌の価格高騰を契機として、研究成果の流通を学術コミュニティの手に取り戻そうとする新しい学術情報流通モデル「オープンアクセス」(OA)を実現する手段の一つです。
学術論文の著者である研究者が、その論文を所属する機関のリポジトリに登録し、無償で公開することにより、研究成果へのアクセスが拡大し、そのインパクトを高めることができます。学術雑誌に掲載された論文を機関リポジトリに登録するには著作権のうち複製権・公衆送信権について、著作権者の承諾を得る必要があります。多くの場合、論文の著作権は、著者から、雑誌発行元の出版社・学会に譲渡されているため、著者(及び機関リポジトリ担当者)は、出版社・学会にその都度照会することになります。SCPJでは、各学協会にOAに関する方針(機関リポジトリ等に対する論文掲載許諾状況など)を事前に意思表示していただき、それをデータベース化・公開することで、著者(及び機関リポジトリ担当者)が各学会の方針を簡単に確認できるようにし、学協会のご負担を減らすことを目指しています。