
オープンアクセスウィーク(Open Access Week: OAW)は、2008年にアメリカSPARCと学生コミュニティによって立ち上がり、以後、毎年10月に開催されているイベントです。
今年のテーマは“Who Owns Our Knowledge?”「我々の知識は誰のものなのか?」です。
公式サイトでは今年のテーマ決定の理由と趣旨が掲載されています。
過去2年にわたりテーマとされた“Community over Commercialization”「商業化を超えたコミュニティ」の議論を継承するもので、商業主導の学術情報流通からコミュニティ主導へとシフトする動きがある一方、AIによる無断学習や監視といった新たなリスクも浮上していることから、知識の創造・所有・共有・評価といったコントロールを、コミュニティ自らの手に取り戻すためにどうすべきか、広く私たちに投げかけています。
JPCOARでは、このページやSlack、メーリングリストなどで、オープンアクセスウィーク期間中のイベントや各機関の取り組み、広報素材などを共有しています。
この機会にあなたの大学・機関でも、オープンアクセス周知のためのイベントなどを実施してみましょう!
あなたの機関のオープンアクセスウィーク活動を募集中!
期間中に作成したグッズや実施したイベントなど、活動の事例や写真を、ぜひJPCOAR Community SlackやJPCOAR Open MLへご投稿ください!
共有していただいた内容は当ページでもご紹介させていただきます。
オープンアクセスウィーク広報に使える素材集
公式素材
オープンアクセスウィークの公式サイトにて、広報に使える様々な素材が配布されています。
Resources - International Open Access Week
JPCOARオリジナルグッズ コーン
JPCOARオリジナルグッズ ガーランド
OA広報素材「イイネ!」祭り(2024)投稿作品
2024年度に実施された、大学図書館コンソーシアム(JUSTICE)との共催企画「OA広報素材「イイネ!」祭り」にて投稿された作品です。作品はJUSTICEの会員館限定ページに掲載されており、また「イイネ!」数 第1位となった「OA加速化くん画像データ」はCC0で公開されています。
OA広報素材「イイネ!」祭り(JUSTICE Webサイト)
事例紹介(国内)
オープンアクセスウィークに合わせた各機関の取り組みをご紹介します。
みなさまの機関での活動のご様子もぜひお寄せください!
琉球大学附属図書館
企画展「Who Owns Our Knowledge?」
2025年10月15日(水)から11月13日(木)までの期間、本館2階ラーニング・コモンズにてOpen Access Week 2025関連企画展「Who Owns Our Knowledge?」を開催しています。OAを知ってもらうことを目的とし、OAについての説明、OAで読める論文について紹介のほか、OAや研究倫理などに関する図書の紹介をしています。
企画展「Who Owns Our Knowledge?」(琉球大学附属図書館Webサイト) / 展示図書一覧(ブクログ)
筑波大学附属図書館
筑波大学附属図書館では、館内のOA推進WG主導のもと、中央図書館と4つの専門図書館が連動してポスター展示を行っています。
ポスターのデータはリポジトリでも公開されています。
ポスター(つくばリポジトリ)





鳥取大学附属図書館
鳥取大学附属図書館ではオープンアクセス展示を開催しています。展示ではOA広報素材「イイネ!」祭りで投稿・シェアされた素材も使用されています。
また、図書館公式Xアカウントでは、リポジトリで全文利用可能なOA文献が毎日紹介されています。
鳥取大学附属図書館公式Xアカウント
九州大学附属図書館
九州大学附属図書館OAサポートチームが企画し、即時OA義務化の広報を目的としたポスターや動画の制作、及び、リポジトリ文献紹介(Xでの投稿)などを行っています。キャッチフレーズ「世はまさに、大公開時代。」やAIを活用して制作された動画など、目を惹く仕掛けが盛りだくさんです。
九州大学附属図書館Webサイト / 公式Xアカウント
千葉大学附属図書館
館内掲示による案内
館内掲示にて、千葉大学機関リポジトリCURATORから簡単に研究成果公開ができることを案内しています。

即時OA義務化に関するQ&A公開
OAweek期間中に、学内研究者へ向けて、即時OA義務化に関するQ&Aを公開しました。「いつ何をすべきか」「何がOAの対象か」など、研究者が気になる点をQA形式で確認できるもので、学内周知後、さっそく複数件の反応があったとのことです。
即時OA義務化Q&A(千葉大学アカデミック・リンク・センター/附属図書館Webサイト)
宮崎大学附属図書館
JPCOARやNII RCOSと協力して作成したパンフレットをもとに展示を行っています。
パンフレットは、OAとリポジトリ登録をメインにしたもの、研究データ管理(Gakunin RDMの使い方)をメインにしたものの2種あり、Web上でも公開されています。
パンフレット1:オープンアクセス(OA)と宮崎大学学術情報リポジトリ
パンフレット2:GakuNin RDMによる研究データ管理・公開



新潟大学附属図書館
中央図書館・医歯学図書館のそれぞれにおいて、オープンアクセスウィークの展示を行っています。新潟大学では、2025年11月30日まで学内教員向けにOAに関するアンケートも実施しており、展示と併せて周知されています。
展示やアンケートの実施にあたった館内職員の班は、前年度にオープンアクセス加速化事業への対応のため組織されたもので、事業が終了した今年度も今回のように継続して活動しているとのことです。
新潟大学オープンアクセス支援サイト


関連イベント紹介(海外)
- Events - International Open Access Week
本家SPARCのイベント一覧ページ。世界中で行われるOpen Access Weekのイベント情報を掲載
("Submit an Event - International Open Access Week"より登録もできます) 
リンク集
- International Open Access Week:本家SPARC作成・運営のウェブサイト。世界の情報はここでチェック
 - SPARC Japan:国立情報学研究所 国際学術情報流通基盤整備事業
 - 過去のオープンアクセスウィーク特設ページ:JPCOAR
 



