沿革
デジタルリポジトリ連合(DRF : Digital Repository Federation)~2017年3月31日

大学、研究機関における機関リポジトリを通じた学術成果の蓄積と内外への発信のための情報共有を促進し、後援することを目的とした組織です。ウェブサイト・メーリングリスト(現在は閉鎖)、集合イベントなどを開催して情報共有、意見交換を行う広域コミュニティとして様々な課題解決に取り組みました。2016年7月にオープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)が発足したことを受け、DRFは加盟機関の3分の2以上から同意を得て2017年3月31日をもって解散し、JPCOARに主な活動を引き継ぎました。
年度 | 活動内容 |
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2005 | ・北海道、千葉、金沢の三国立大学を中心に機関リポジトリコミュニティ結成が始動 |
2006 | ・学術機関リポジトリ構築連携支援委託事業領域2「機関リポジトリコミュニティの活性化」を受託(主担当:北海道大学 期間:2006-2007年度) |
2007 | ・DRF3(パシフィコ横浜)以降、毎年図書館総合展で全国ワークショップを開催する ・DRF地域ワークショップを岡山大学で開催。以降、各地で多くのワークショップが開催される(以降、DRF-開催地名) |
2008 | ・DRF International Conference2008(DRFIC2008)を大阪大学で開催 (発表予稿集:http://hdl.handle.net/11094/14186) ・学術機関リポジトリ構築連携支援委託事業領域2「機関リポジトリコミュニティの活性化」を受託(主担当:北海道大学 期間:2008-2009年度) ・共同リポジトリプロジェクト(ShaRe)との共催で、広島大学・山形大学・関西学院大学で地域ワークショップを開催(https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00026849) ・欧州DRIVERプロジェクトとの連携覚書を交わす (https://current.ndl.go.jp/node/9567) |
2009 | ・オープンアクセスを支援する国際連携組織COAR(Confederation of Open Access Repositories)に加盟 ・DRF International Conference2009(DRFIC2009)を東京工業大学で開催 ・主題(医学・看護学)ワークショップを東京慈恵会医科大学で開催 ・技術ワークショップをNII軽井沢セミナーハウスで開催し、ツール・ソフトウェア等の開発を行う |
2010 | ・月刊DRF創刊。以降2017年3月まで全87号を刊行(「月刊DRF」 第1号, 北海道大学学術成果コレクションHUSCAP) ・学術機関リポジトリ構築連携支援委託事業領域3として「機関リポジトリコミュニティ活性化のための情報共有」を受託(主担当:北海道大学 期間:2010-2012年度)。 ・同上領域3「機関リポジトリ担当者の人材育成」(主担当:大阪大学)「機関リポジトリ地域コミュニティの活性化」(主担当:広島大学)等と協働し活動 |
2011 | ・国立情報学研究所からの委託を受け、機関リポジトリ新任担当者研修を開始 ・機関リポジトリ中堅担当者研修を九州大学で開催 |
2013 | ・3月 学術機関リポジトリ構築連携支援事業 委託事業終了 |
2014 | ・DRF博士論文勉強会 (博士論文インターネット公表の現状と課題:DRF博士論文勉強会開催報告) ・機関リポジトリ推進委員会と共催で図書館総合展フォーラム開催 |
2016 | ・JPCOARに要望書を提出。DRFの主な活動を継承する旨、回答を得る |
2017 | ・月刊DRF特別号(通号87号)を発行 ・3月31日 活動を終了(参加機関数:157) |
「機関リポジトリの持続と成長を目指すコミュニティ」NII Today vol.43. p8-9
「The future is now:実務担当者が作る機関リポジトリコミュニティ」大学図書館研究 90 巻 p.35-45
「みんなでつくるリポジトリ : 地域共同リポジトリ」短期大学図書館研究 30号 p.85-91
「国際連携活動の実際とノウハウ- DRFの活動を通して」大学図書館研究 98 巻 p.40-50
「デジタルリポジトリ連合(DRF)、2016年度末で解散」カレントアウェアネス-R. 2017.03.08
「デジタルリポジトリ連合(DRF)の活動を振り返って」カレントアウェアネス-E No.324. 2017.04.27
JAIRO Cloudコミュニティ

JAIRO Cloudは、2011(平成24年)度より運用開始されたクラウド型の機関リポジトリ環境提供サービスです。核となる機関リポジトリソフトウェアにNII開発のWEKOを採用しています。JAIRO Cloudでは、利用機関同士が相互にサポートを行うことで、サービスを展開してきました。現在の情報はこちらをご覧ください。
年度 | 活動内容 |
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2011 | ・11月11日 共用リポジトリコミュニティサイト開設、利用申請受付開始 |
2012 | ・機関リポジトリの独自構築・運用が困難な機関の支援を目的に国立情報学研究所がサービスを開始 ・JAIRO Cloud システム講習会をNII、熊本、大阪で開催 ・WEKOバージョン2.0リリース |
2014 | ・JAIRO Cloud 参加申請機関が200機関を突破 |
2016 | ・JPCOARの設立に伴い、JPCOARとNIIの共同運営になる |
2021 | ・JAIRO Cloudコミュニティサイト(community.repo.nii.ac.jp)のページを閉鎖 |
機関リポジトリ推進委員会 (IRPC : Institutional Repositories Promotion Committee) ~2017年3月31日

「大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所と国公私立大学図書館協力委員会との間における連携・協力の推進に関する協定書」のうち、(2)「機関リポジトリを通じた大学の知の発信システムの構築」に関する事項を企画・立案し、学術情報の円滑な流通及び発信力の強化にかかる活動を推進することを目的として組織されました。2017年7月にJPCOARが本格始動したことに伴い、機関リポジトリ推進委員会は発展的に解消し、JPCOAR運営委員会に移行しました。
年度 | 活動内容 |
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2013 | ・国公私立大学図書館協力委員会と国立情報学研究所による連携・推進協会会議のもとに、機関リポジトリ推進委員会設立 ・「大学の知の発信システムの構築に向けて」承認 |
2014 | ・機関リポジトリ推進委員会 ワーキンググループ キックオフミーティング開催 ・DRFと共催で図書館総合展フォーラム開催 |
2015 | ・ILLでの複写件数の多い論文のうち,OA化可能となったものを公開(各種資料-機関リポジトリ推進委員会(旧)-IRcuresILL) ・「機関リポジトリ新協議会(仮称)設立準備会」設立。 ・図書館総合展フォーラムで新協会構想を発表 |
2016 | ・第11回大学図書館と国立情報学研究所との連携・協力推進会議にてリポジトリ推進協会(新協議会)設置提案を承認 ・機関リポジトリ新協議会(仮称)設立準備会、リポジトリ推進協会(新協会)の名称をオープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR : Japan Consortium for Open Access Repository)に確定 ・JPCOAR会員募集開始 ・7月27日 JPCOAR設立総会開催 |
2017 | ・第13回大学図書館と国立情報学研究所との連携・協力推進会議にて、機関リポジトリ推進委員会の活動を年度一杯で終了し、JPCOAR運営委員会に移行することを決定 ・3月31日 活動を終了 |
2021 | ・機関リポジトリ推進委員会ウェブサイト(ir-suishin.repo.nii.ac.jp)のページを閉鎖 |
「機関リポジトリ推進委員会(IRPC)、ILLでの複写件数の多い論文のうち、オープンアクセス(OA)化可能となったものを公開」カレントアウェアネス-R. 2015.8.7. https://current.ndl.go.jp/node/29111
オープンアクセスリポジトリ推進協会 (JPCOAR : Japan Consortium for Open Access Repository) 2016年7月27日~

年度 | 活動内容 |
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2016 | ・7月27日 学術総合センターにて設立総会を開催。オープンアクセスリポジトリ推進協会発足 ・12月2日 JPCOAR地域ワークショップ(中国四国地区)を開催 |
2017 | ・9月27日 JPCOAR情報誌『JPCOAR Newsletter: CoCOAR』創刊 ・10月30日 JPCOARスキーマを策定 |
2018 | ・8月2日 「統合イノベーション戦略についての見解」を発表 |
2019 | ・7月26日 第1回機関リポジトリ新任担当者研修を開催 |
2020 | ・2月13日 国立大学図書館協会中国四国地区協会・JPCOARワークショップを開催 ・6月8日 「COVID-19以降の社会に向けたオープンアクセスの加速について」を発表 ・12月10日 会員向けメーリングリストの運営を開始 |
「オープンアクセスリポジトリ推進協会の発足」カレントアウェアネス-E. No.309. 2016.08.18. https://current.ndl.go.jp/e1830